インタビュー記事を書くことの、難しさとおもしろさ

2017年も残すところあと1日。

年の終わる感じがまだあまりない。

大晦日から年越しにかけては、香川の金毘羅さんにご挨拶にいってみようとおもう。

 

わたしが生まれた場所。

そして来年、たくさんお世話になるであろう場所。

初詣はきっと、わんさかいる大勢の人に驚いて一気に年越しを迎えるムードになるのではないかと、おもっている。

 

もくじ

インタビューを通して ことばと向き合う

 

さて、わたしはクリスマス前の20日あたりから、

ある人が話してくれたことばとずっと向き合っている。

 

絵描きの、幸山将大さんのことばだ

 

わたしたち夫婦は、幸山さんの描く絵に一目惚れをして、

5年目の結婚記念日のお祝いに、ふたりで絵を買った。

∞ 銀ちゃんも記事にしてくれていたので、こちらもどうぞ ∞

 

絵の受け渡しでわが家に来てくれたときに、

幸山さんにインタビューをさせてもらっていたのだ。

 

アクリル画・ドローイング展を制作する、絵描きの幸山将大さん

 

幸山さんの話してくださることばは、

自身のなかで咀嚼された経験や想いがことばになって現れてくる。

 

絵をとおして、自分自身と向き合っているからこそ、

想いを伝えるのにいちばんぴったりなことばを丁寧に探りながら話してくれる。

 

わたしはそれらの言葉を聞いていて、

あまりにも共感して、

なんていい時間だったんだろうか、なんてそのときは思っていた。

 

 

ところが。

 

録音したことばを聞きながら、文字おこしをして、

いざその想いをまとめようとすると、

 

お話を聞いたときには まとめきれていなかった、みえていなかった幸山さんの想いがたくさん浮かび上がってきた。

 

「立ち止まる」ってどういうこと?答えのないものを探す作業の繰り返し

 

2時間半をこえるお話のなかで、なるべくわたしが色をつけることなく

共通しているもの、はっきりしているもの、まだ曖昧なものを見ていく。

 

幸山さんのあらわすことば、

たとえば「立ち止まる」ということば。

 

それは一体、何をさすために使っていたことばなのか。

わたしに置き換えると、どんな行為のことばなのか。

一般的にいう意味と、どこが違うニュアンスなのか。

 

分解するほどに、どんどん繊細になっていく。

ことばは同じでありながら、見えている世界は本当に人の数だけあるのかもしれないと思わざるを得ない。

そこがまたおもしろい。

 

限りなく広がりのあるお話をしてくれたことで、気づきが多く、

スタートも着地も、どこにどう舵をとっても広がっていける。

だからこそ、本当に難しく感じる。

 

わたしの心が震えたように、必要としている人にちゃんと届けたい

 

幸山さんのことばが必要な人に、ちゃんと届くように、書きたい。

なぜなら、

わたしのなかだけでそのことばを留めておくには

あまりにももったいないと感じているから。

 

つらつらと想うことを想いつくままに書いている、いつもの感じでは

伝わる人や範囲が限られてしまうことも実感している。

(だけど、それでもいいよという方がこの記事を読んでくれていることもありがたく、本望だなとも感じていて)

 

だけど、今回の記事はなんども編集して書いてる。

 

(銀ちゃんに編集してもらうこと、4回目。笑 )

 

編集のたびにできあがる記事がまるで違っていて、自分でもびっくり。

編集前の記事は伝えたいことがブレブレになっていて、もう読む気が失せてしまっているほど…

 

だから、編集って本当に大事だなと痛感しています。

わたしのなかにあることばも同時にかなり、じっくり見ていっています。

 

記事はまだ、完成はしていません。

 

それでも、ことばがあらわしているのは「なんとなくこっちの方かな」という道しるべはわかるようになってきた、かも。

 

聞いたことばを形にすることが、やっていて楽しい。

集中力を使うような、のめりこむ楽しさがあります。

 

(出し切っては放心状態になっていますが。笑)

 

年内に書き上げたいなとおもってはいるけれど、

記事からのオッケーがでるまでやってみるので、どうなるかちょっとわかりません。

 

また出来上がったら、お知らせします!

 

(追記)『栞や』に記事更新しました!

立ち止まってみたら、豊かだった / 絵描き:幸山 将大

 

 

感想など、よかったらぜひいただきたいです。

 

結婚記念日に購入した、幸山さんの絵と一緒に家族写真。わたしたちのお守り。

 

さて、最後に、今年はたくさん動いた1年でした。

来年に繋がるような、種をたくさんいただきました。

本当に、お世話になりました。

 

来年は

『学ぶ』『つくる』『伝える』ことをやっていきたいとおもいます。

 

今年いただいた種に芽がでるような、固められるような一年になったらいいなとおもっています。

家族共々、来年も、どうぞよろしくお願いします。

 

紗奈衣