『曲づくりの “あたまのなか” どうなってるの?』から気づけた『音とことばで描く”わたし”とラーガの世界』 / pray for INDIA

インド古典音楽の世界観を学ぶようになってはじまった曲づくり。

 

曲づくりをするときの “わたしのあたまのなか” に焦点をあてながら、

gumiさんとのトークイベント & 唄の時間を『pray for INDIA 内』で

8月にオンライン開催しました。

今日は、この時間を終えて感じたことを書きたいとおもいます。

 

『pray for INDIA』は、インドの音楽学校を支援するチャリティーイベントとして、2021年夏に1ヶ月に渡り開催されています。

 

” 曲づくりをしたときのあたまのなか ” に焦点をあてるという、

初めての切り口でのWS。

 

まずいちばんに感謝を伝えたいのは、

今回 このきっかけをくださり 司会進行もしてくださった、

インド古典音楽の世界のことを日々教えてくれている gumiさんです。

 

『唄づくりのはじまり』のきっかけをくれたことはもちろん、

あらためてすべての曲を聴き直してくださったり、歌詞もぜんぶ見てくださったり。

準備からほんとにたくさんの力を注いでもらって、

さらには WSではほぼすべての曲に触れ、

15年以上も渡印されながら インド古典音楽の道を深めている gumiさんの視点で おもしろいと解説してもらえたことは、

わたしにとってこの時間自体が、夢みたいな時間でした。

ほんとうにありがとうございます。

 

曲をつくりはじめたことには自分がいちばんびっくりしているけれど、気づけば7曲目の、たいせつな音とことばの響きたち。

 

わたしも、どうやったらあたまのなかが伝えられるかなとあれこれ準備するなかで、

初めて唄がうまれたその原点に、

わたしのあたまのなかや大切にしている想いがつまっているのだろうなと、

『星たちのうた』- Sa Re Ga Ma Pa Dha Ni Sa – (2020.7)

をつくったときのことを、あらためてことばにしてみることにしました。

 

まずはこの動画を見ていただくところから、『あたまのなか』のWSはスタート。

 

 

『 ありがとうを唄で伝えたい 』という想いから、

湧いてくるままに音を重ねるなかで

導かれるように『 星 』ということばに出逢って。

 

サレガマパダニサの響きは 星たちの声 で、

ひとりひとりが 星のひかり なんだと、この唄に教えてもらいました。

 

音によく耳を澄ませ、そこからことばに出逢う感覚 も、

その 一音のむこうには、

ちいさなわたしを超えた、たくさんの先生や仲間、存在たちがいることも、

この唄を聴くたびにわたしに思い出させてくれる、原点の唄です。

 

曲づくりができる・できないの技術や、

誰かに求められている・求められていないの頭のぐるぐるもさておき、

心のときめきで走ったよなぁということも、

この唄に教えてもらう だいじなこと。

 

『 音が伝えてくれることによく耳を澄ませて、まんなかと繋がること 』

 

それが唄づくりのなかで、わたしがいちばんだいじにしている感覚です。

 

そうやって、音が伝えてくれるものをもっともっと、知りたい 。

 

きっとわたしは、その感覚を磨きたくて、繋がりたくて、

インド古典音楽 や ヴェーディックチャンティング の世界にときめくんだろうなぁ。

 

それぞれの世界をわたしなりに歩んでいくなかでの交わりで、

日本語 や サンスクリット語のもつ響き、

インドの音階『サレガマパダニサ』の音を盛り込みながら、

いまのような曲づくりをするようになった のだと、腑におちるきっかけにもなりました。

 

 

そんなわたしのときめきぜんぶが合わさった曲が、

愛のラーガ Yamanでつくった『愛は巡りて』。

 

『pray for INDIA』 の別イベントのなかで なんとこの曲を、

インドの音楽学校の校長先生でもあり、gumiさんの声楽の先生でもある

Devashish校長先生に聴いていただく機会がありました。

 

Yamanの特徴的でだいすきなフレーズとともに、

『 blessing you! 』と祝福をいただけたことはもう、ほんとに夢のようで、

あわせた手にしばらくひとり祈りを捧げました。

 

 

数年前に、

『 祈りの唄を、どうやってひとりで深めていっていいのかわからない 』

と壁にぶちあたったときから、

いま、自分のなかから唄がうまれていることをおもうと、

やっぱり全部が必要なプロセスだったし、

『ここからまた新しいはじまり』 をもらったように感じて、

ますますこれからの音の学びや出逢いを楽しもうとおもいました。

 

『心ときめくもの』が、

神さまがわたしにくれたタネなのだとしたら、

そのタネが育ってカタチになったものは、

 ほかの誰と比べるでもない ” わたし ” という花

 

どんな花が咲くかは、だれにもわからない。”わたし” という花のタネには、仲間たちが愛あることばのお水をたくさんかけて、一緒に育ててくれた。

 

わたしの唄は、

いわゆる、インドの神さまの名前をなんども繰り返し唄う『The・キールタン』ではないし、

インド古典音楽として 1演目をやりきることはできないけれど、

それがわたしのタネから育った、いまのわたしの花のカタチ。

 

曲の作り方も学んだことはなくて、

ただ、自分の感覚を信じて残すことだけ をやっています。

 

こんな咲き方もありなんだなって、おもしろいなって感じてもらえたら

こんなに嬉しいことはないなぁって感じます。

 

 

こんなわたしの在り方を受け入れてくれて、

応援もしてくれる先生や仲間たちの存在は

間違いなくわたしの人生のなかでの 宝もの。

 

出逢ってくれて、ほんとうにありがとう。

 

参加してくださった方からたくさんの嬉しいことばをもらったので、

ここにいくつかを書き残したいとおもいます。

 

『 目に見えないものを、形や音にしていくことの素晴らしさに感動しました 』

『 自分自身の内観の時間にもなって、ほんとによかった 』

『 gumiさんがいつも伝えてくれているラーガのことを、さなえさんを通して伝えてもらって初めて、そういうことだったのか!と気づけたことがありました。
さなえさんの受けとる力と、それを伝える形にする力がすごいなとおもいました。出逢ってくれてありがとう 』

『 さなえさんの音(歌も話も)を聞いてたら、心がすごく落ち着いて助かりました 』

『 芯がぶれないから、話を聴いていても話自体をしていても、落ち着いていくし、解放されていくんだなぁってしみじみ思いました。マントラという音を体現してる人だなぁと思います。本当に出逢えてよかった 』

『 2時間のWSが、体感的には 30分くらいに感じて、すごくおもしろかったです。gumiさんの音楽的な視点もすごく勉強になったし、また録画で振り返ってみるのが楽しみです 』

 

たくさんの素敵な感性で受けとってくださったことばを、ほんとうにありがとうございました。

感じるこころに触れたり、だれかのつぎの創作のたねになれたら。

 

 ” わたし ” のカタチが、

心ときめいた音の世界をこの先へと繋ぐ、

ひとつのカタチであれますように。

 

これからも、愛をこめて、勇気をもって、

聴こえた音 をカタチにしていきたいです。

 

最後に pray for INDIA に込めたわたしの祈りを書いておわりにします。

 

わたしもあなたも、そうであれますように。

 

ー あなたは、どんな世界を望みますか?